*本会の会員は会則により以下のようになっております。
『この会の会員は次の①、②をともに満たすものとする
① 卒業後 3 年目以上、10 年目以内の医師、もしくは家庭医療後期研修プログラム開始後8 年以内の医師であること。
② 日本プライマリ・ケア連合学会員であること。』

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2017年7月8日土曜日

韓国家庭医受け入れ報告3


今回で留学生受け入れ報告シリーズは最終回です。
ご報告頂いた皆様、お読み頂いた皆様、ありがとうございました。

若手医師部門 国際交流チーム
チーム加入フォーム:https://goo.gl/forms/FFRTrpSlmQ20Ucmk1


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韓国家庭医を奈良に迎えて
大福診療所 朝倉健太郎


 JPCAを通じた奈良への海外家庭医来訪は、今年で3度目になります.多忙な日常診療の中で海外から家庭医を受け入れることは、大変刺激的なチャンスである一方、敷居が高いと感じられるかもしれません.大福診療所だけでは難しい海外家庭医受け入れですが、幸いALL for NARA の取り組みの一つとして奈良県立医科大学総合医療学教室、天理よろづ相談所病院、大和高田市立病院との協力のもと受け入れに関わらせていただくことができました.
 英国より来訪したDr. Hamish、Dr. Katrinaに引き続き、今年は韓国からDr. Kim Soojinをお迎えいたしました.例年、スタッフ一同、英語でのコミュニケーションにやや身構えるのですが、Dr. Soojinは高校生時代を日本で過ごしたこともあり、大変流暢に日本語を話されました.こちら側としては、若干、気が抜けた感じもあったのですが、彼女の日本への思いと豊富な知識のおかげで、例年になく深いディスカッションをすることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました.学術大会のシンポジウムでは、天理よろづ相談所病医院や奈良県立医科大学などセッティングを違えた総合診療に触れていただく中で、彼女自身も学びが多かったと発表してくれました.同じアジア圏の隣国として抱える課題は共通しており、また重視される価値観もその多くが重なっていると感じることができました.一方で、「国ごとの事情」は多くのpracticeを制限することにつながることを感じました.日本の持つ大きな課題と考えていた高齢者医療や在宅医療ですが、日本の現状はむしろ恵まれている点も少なくないと気づきました.自分たちの外の枠組みから見てはじめて認識できることもあるといいますが、まさにそのような体験でした.世界的な視野を広げることの重要性は言うまでもありませんが、それを再認識することこの上ない1週間を過ごすことができました.

 今後、ますますアジアの国々の連携は欠かせなくなり、ノウハウを共有しつつ、諸問題に協力して対峙していくことが求められていくと思います.国際交流がその礎の一つになっていけばと願います.ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました.

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