続いて病院総合医です。
朴澤先生がまとめて下さいました!
後期研修医1年目、若手指導医、病院管理者と、全国から様々な背景の病院総合医が集まり、
現状の共有と問題点の抽出、それに対する提案や今後やってみたいことを話し合いました。
1.現状の共有
自己紹介と病院総合医に関して考えることを述べ、議論を行いました。以下に意見を示します。
・後期研修医1年目であるが、初期研修を行った病院で初めての総合医・家庭医療プログラム生として
残った。総合医に関して上司の理解はあったが、同じ志を持つ同期はいなかった。
・興味はあったが、中々情報が入ってこない。どこに病院総合医が集まるのか、その仲間はどんな会に
行けばいいのか、知りたい。
・今回初めてこういった学会に参加した。仲間を作っていきたい。
・後期研修医以上に関しても、病院総合医はやはりまだ少ない。
・病院総合医は忙しい。
・病院総合医は、病院の規模や環境によって、求められる役割が異なる。
地方であれば救急や患者診療、都会や大きな病院であれば臨床に加え教育やシステム、管理、委員会
などの比重が大きくなるなど。
・病院総合医は業務の幅が広い。CPAなどの重症・救急疾患からCommon Diseaseまで、超急性期から
慢性期まで。
2.現状をふまえて
・楽しさをどう下の世代に伝えるか。
・苦労の分かち合い、情報共有がしたい。
・病院総合医および病院の宣伝方法のノウハウを共有できるシステムがあるとよい。
・他科との連携、そして病院間の連携をどのようにうまくやっていくか。ノウハウを共有したい。
・学会などで情報を交換し合う会や各施設でのプログラム紹介、やっていることや経験を話し合う会が
あればよい。ワークショップや座談会、プレゼン大会など。
・地方の総合医はなかなか会に参加できないので、Skypeなどインターネットでつながることもあり。
・情報の共有・媒体に関しては、既存のグループとどのように連携していくかが課題。
・ただの情報羅列ではなく、『活きた情報』がわかる、タウンページのような情報共有媒体や、
『この地域でこれを研修したければ、ここがよい』といった情報が皆で共有できる媒体・仕組みが
あるとよい。
・マイルストーンが不明確、どこまでできれば1人前なのか。そのため、後期が終わっても残らない
ことにつながっているのでは。
・スーパードクターではないと務まらないのか、という懸念がある。
・相互に病院見学を行うことができればよい。
・これまで少なかった横のつながりを作っていきたい。