海外家庭医療雑誌/ 表題翻訳プロジェクト副代表&投稿担当の内堀 善有(名張市立病院総合診療科)と申します。
マルチポストにて失礼します。
尚、本内容は、プライマリケアに関わる筆者の個人的な見解が 含まれており、詳細に関しては原著に当たることを推奨いたします。
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●雑誌名:American Family Physician;June 1, 2016(翻訳者 廣瀬 英生)
◎英語題名:Diet and physical activity for cardiovascular disease prevention
◎翻訳題名:心血管疾患予防に対する食事及び運動療法
◎リンクページ:
◎一言コメント:USにおいて心血管疾患は最も多い死因である。そのうち1/3が運動や食事療法により予防出来うると考えられる。具体的に地中海食(Mediterranean diet)及びDASH食により心血管死の予防効果が証明されている。多価不飽和脂肪酸摂取による心血管疾患の減少は認められているが、ω3脂肪酸による減少効果は認められていない。観察研究による塩分摂取と心血管疾患の増加は証明されているが、減塩療法による疾患の減少は証明されていない。週に150分以上の中等度以上の有酸素運動は、75分以上の激しい運動と疾患予防の上で同等であるといわれている。もともと運動していない方が、週に2回以上のストレッチ体操をすることは心血管疾患の予防につながる。
◎英語題名:Genital Herpes
◎翻訳題名:性器ヘルペス
◎リンクページ:
◎一言コメント:性器ヘルペスは、日常的な性行為感染症であり、世界的には4億人以上が罹患している。単純ヘルペスによる感染で生涯にわたって感染し、周期的に再活性化する。初期感染症状としては、不快感発熱、リンパ節腫が挙げられる。再感染はより症状は軽症であることが多い。また無症状でウイルスを伝播することもありうる。HSV-1とHSV-2は見分けることは困難であるが、その後のマネージメントにおいて違いが生じる。HIV陰性の患者においては治療を行うことはパートナーの感染を減少させる。性器ヘルペスの既往がある方においては、妊娠36週から出産までの抗ウイルス薬の予防的投与が推奨される。アクティブな病変を持つ患者においては、新生児ヘルペスを予防するため帝王切開が推奨される。
◎英語題名:Diagnosis and Management of Ovarian Cancer
◎翻訳題名:卵巣癌の診断と治療
◎リンクページ:
◎一言コメント:卵巣癌は婦人科領域の腫瘍の中では最も致死的である。5年以上生存するのは罹患患者の半数以下にとどまる。すべての世代の女性に罹患しうるが、最も起きやすいのは閉経後である。初期症状は、起きにくく起きたとしても非特異的なたま75%以上の患者が進行癌の形で発見される。リスクファクターとしては、加齢と卵巣癌および乳癌の家族歴である。卵巣癌の症状だと不安がある患者には、経腟的なエコー及びCA125の測定を行うことが望ましい。初期段階での診断が難しいのにもかかわらず、ガイドラインでは平均以上のリスクをもつ女性に対しては、骨盤の診察を含めた卵巣癌のスクリーニングを行うべきだとしている。BRCAなどの遺伝子異常がある女性に対しては、両側卵巣摘出がリスクを軽減するために用いられるかもしれない。プライマリケア医としては、術後の患者のケア及び末期ステージに関わることが重要である。
<海外家庭医療・総合医療雑誌 表題翻訳プロジェクト>
参加者17人 H27.7.4現在
飯島(群馬家庭医療学センター)、内堀(名張市立病院)、北本(亀田ファミリークリニック館山)、今藤(根津診療所)
佐々木隆 徳(みちのく総合診療医学センター)、佐々木隆史(こうせい駅前診療所)、武田(喜多方市地域・家庭医療センター)
玉井(台東区立台東病院)、成島(津ファミリークリニック)、廣瀬(国保和良診療所)、本郷(みちのく総合診療医学センター)
松口(原三信病院)、吉田(飯塚穎田家庭医療プログラム)、吉本(筑波大学)、渡邉(福知山市民病院)、
加藤(三重大学)、黒木(みちのく総合診療医学センター)
日本プライマリ・ケア連合学会の若手の活動を情報発信するためのオフィシャルブログでした(2015-2017)。現在の活動は、最新投稿からご覧ください。
*本会の会員は会則により以下のようになっております。
『この会の会員は次の①、②をともに満たすものとする
① 卒業後 3 年目以上、10 年目以内の医師、もしくは家庭医療後期研修プログラム開始後8 年以内の医師であること。
② 日本プライマリ・ケア連合学会員であること。』
第6期若手医師部会「クルー100人プロジェクト」各チームへ興味のある方はこちらからメーリングリストへご加入ください!(※募集停止しています)海外チーム・地域ごとコミュニティチーム・病院総合医チーム・世代ごとコミュニティチーム・多科・多職種連携チーム
2016年9月20日火曜日
2016年9月14日水曜日
September 14, 2016 at 01:10PM
ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトスタッフの杉谷です。 9月4日(日)に秋田大学で開催された勉強会の報告を頂きましたので紹介します!! 報告書を作ってくださった吉羽さん、有難うございました! *********************************************************************** やってみよう?多文化ヘルスプロモーション!~文化が異なる地域での検診受診のすすめかた~ 【日時】2016年9月4日(日) 9:30~12:00 【場所】秋田大学医学部 本道会館 【講師】 岡崎 寛子 久地診療所 清田 実穂 あさお診療所 勝又 聡彦 あさお診療所 里井 義尚 久地診療所 高木 博 セツルメント診療所 仲野 惟 佐久病院 民部 貴士 川崎協同病院 【参加人数】17名(医学生16名、初期研修医1名) 【主催】秋田大学医学科 学生有志 【共催】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト 【WS内容】 最初に佐久病院の仲野先生より、家庭医とは、というテーマでレクチャーをしていただきました。定義に加え、先生のおばあさまの症例を例に挙げ、家庭医の総合的な視点、そして予防的介入の可能性についてお話をしていただきました。 続いて、今回のメインテーマである多文化ヘルスプロモーションのワークが行われました。子供の予防接種のためにやってきた母親たちに乳がん検診受診を勧めるのですが、富裕層も多く住む山診療所と、生活保護世帯が多い海診療所では、まったく状況が違います。そのふたつのロールプレイを実際に先生方がしてくださり、それぞれの母親にどのような言葉をかけて説得すれば乳がん検診を受けてもらえるのかを学生がグループで話し合い、発表しました。 次に、岡崎先生よりヘルスプロモーションについてのレクチャーがありました。坂道の図の動画などを用い、ヘルスプロモーションには個人の背中を後押しする活動と、坂道の傾斜を緩くしてあげるための活動があるということを教えていただきました。その後、個人ではなく全体へのヘルスプロモーションを行うにあたって、家庭医としてどのような介入ができるかをグループで話し合い、発表しました。 ワーク終了後には、座談会が行われました。 1.家庭医になるには? 2.病院家庭医と診療所家庭医の違い 3.家庭医って何をしているの? 4.フリー の4つのテーマを設け、学生はそれぞれ興味があるテーブルに座り、先生方と自由に話すという時間でした。
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September 14, 2016 at 01:06PM
ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトスタッフの杉谷です。 7月23日(土)に琉球大学で開催された勉強会の報告を頂きましたので紹介します!! 報告書を作ってくださった知念さん、有難うございました! *********************************************************************** 第4回 総合診療のことびんちょ~さびら ―ちょっとお話KSK(聞かせてください)- 【日時】2016年7月23日(土) 【場所】琉球大学 医学部 【講師】 本村和久先生 沖縄県立中部病院 総合内科 新里敬先生 社会医療法人敬愛会中頭病院 感染症・総合内科 【参加人数】29名(医学生21名、その他医師1名、その他1名) 【主催】琉球大学医学科 学生有志 【共催】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト 【WS内容】 テーマ『問診!!』 【目的】 総合診療医の立場での患者さんへの接し方や問診方法など、実際に模擬患者さんへの問診などを通して体験してもらい、患者さんを総合的に診るとはどのようなことなのかを学ぶ。 【方法】 実際に総合診療の分野で活躍されている先生方を講師としてお招きし、講演とケーススタディの2本立てで進行していく。ケーススタディは、『問診』を重要視したものを提示していただき、低学年からでも参加しやすい内容を考慮する。参加者に問診を実際に取ってもらう形式。 模擬患者役は先生にお願いした。 【報告】 新里先生と本村先生の講演&ケーススタディに関して参加者に対しアンケートを行った。結果では、本村先生の講演については「大変勉強になった」が73%、「勉強になった」が27%であった。本村先生の講演については「大変勉強になった」が73%、「勉強になった」が27%であった。新里先生の講演についても「大変勉強になった」が74%、「勉強になった」が26%であり、参加者の満足度の高い勉強会となった。
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2016年9月3日土曜日
September 03, 2016 at 10:52AM
ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトスタッフの杉谷です。 3月13日(日)に東海大学で開催された勉強会の報告を頂きましたので紹介します!! 報告書を作ってくださった濱井先生、有難うございました! *********************************************************************** 1からわかる総合診療・家庭医療 ~現場での実践とキャリア~ 【日時】2016年3月13日(日) 14:00-18:00 【場所】東海大学医学部(伊勢原キャンパス)医学部 【講師】 小宮山学 ありがとうみんなファミリークリニック平塚 早坂啓伸 ありがとうみんなファミリークリニック平塚 宮坂晋太郎 東海大学医学部付属病院 総合内科 濱井彩乃 森の里病院 内科/亀田ファミリークリニック 家庭医診療科 金城謙太郎 森の里病院 総合診療科/亀田総合病院 【参加人数】21名(医学生20名、その他医師1名) 【主催】東海大学医学部付属病院 総合内科 【共催】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト 【WS内容】 新専門医制度では19番目の専門医として「総合診療医」が認定される予定です。楽しく・わかりやすくをモットーに、総合診療・家庭医療を1から知ることができるワークショップを東海大学で開催しました。短時間で様々な切り口からのセッションが行われ、盛りだくさんの会となりました。 セッション① 家庭医「超」入門(ありがとうみんなファミリークリニック平塚 小宮山学) 家庭医とは何か?実際の現場での働きぶりを紹介しながら、家庭医の概念的な部分までわかりやすく噛み砕いて伝えるレクチャーとなりました。 セッション② 「家で過ごす」を支えたい ~訪問診療の実際~(ありがとうみんなファミリークリニック平塚 早坂啓伸) 訪問診療はどんな患者さんに行われるの?ケースを元に、患者さんの希望を支える訪問診療の実際、おもしろさ・やりがいを伝えるセッションでした。 セッション③ Dr.Gに挑戦!(東海大学総合内科 宮坂晋太郎 他) 小グループで鑑別診断をあげてディスカッションしながら、診断学を用いて患者さんの病に迫るおもしろさ、難しさ、奥深さを実感することができるセッションでした。 セッション④ スポーツ医学と家庭医って相性抜群なんです(森の里病院 濱井彩乃) 家庭医のスキル・役割が実はスポーツ医学の現場でもとても役立ちます。スポーツドクターに興味を持つ学生さんも多く、興味が深まるセッションでした。 セッション⑤ 家庭医・総合診療医のキャリアを考える(森の里病院 金城謙太郎 制度が変革の時期を迎える中、どのように考えてキャリア選択をしていけばよいのか?新制度での研修内容などを紹介しながら、学生にとってはこれからを考える良い機会となりました。 懇親会でも多くの医学生が参加して交流が行われ、賑やかな会となりました。
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2016年8月30日火曜日
表題翻訳プロジェクト American family physician 2015年12月1日号(飯島研史)
表題翻訳プロジェクト American family physician 2015年12月1日号(飯島研史)
海外家庭医療雑誌/ 表題翻訳プロジェクト副代表&投稿担当の内堀 善有(名張市立病院総合診療科)と申します。
マルチポストにて失礼します。
尚、本内容は、プライマリケアに関わる筆者の個人的な見解が 含まれており、詳細に関しては原著に当たることを推奨いたします。
マルチポストにて失礼します。
尚、本内容は、プライマリケアに関わる筆者の個人的な見解が 含まれており、詳細に関しては原著に当たることを推奨いたします。
●雑誌名:American Family Physician ; 2015年12月1日号
翻訳者:飯島研史
翻訳者:飯島研史
Articles
◎英語題名:Treatment of Allergic Rhinitis
◎翻訳題名:アレルギー性鼻炎の治療
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760413
◎一言コメント
アレルギー性鼻炎はありふれた呼吸器疾患であり、QOLや生産性に影響を与えるだけでなく、喘息等の他疾患を増悪させうる。治療は、患者の年齢と症状の重症度に基づくべきである。患者は、自分の病状について教育され、既知のアレルゲンを避けるよう助言される。コルチコステロイドの鼻腔投与は最も効果的な治療であり、QOLに影響する症状の存在に対するfirst
line治療であるべきである。コルチコステロイド鼻腔投与にも反応しないさらに重度の疾患では、抗ヒスタミン薬、充血除去薬、クロモグリク酸、ロイコトリエン受容体拮抗薬、鼻洗浄などの非薬物的治療といったsecond
line治療がなされるべきである。皮下または舌下の免疫療法は、通常の治療で症状を十分にコントロールできないときや患者がアレルギー性喘息の際に考慮されるべきである。防ダニ素材のマットレスや枕カバーの使用、母乳、空気濾過システム、乳児期の離乳食の延期や小児期のペット暴露の延期などは、支持するエビデンスがない。
◎英語題名:Treatment of Allergic Rhinitis
◎翻訳題名:アレルギー性鼻炎の治療
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760413
◎一言コメント
アレルギー性鼻炎はありふれた呼吸器疾患であり、QOLや生産性に影響を与えるだけでなく、喘息等の他疾患を増悪させうる。治療は、患者の年齢と症状の重症度に基づくべきである。患者は、自分の病状について教育され、既知のアレルゲンを避けるよう助言される。コルチコステロイドの鼻腔投与は最も効果的な治療であり、QOLに影響する症状の存在に対するfirst
line治療であるべきである。コルチコステロイド鼻腔投与にも反応しないさらに重度の疾患では、抗ヒスタミン薬、充血除去薬、クロモグリク酸、ロイコトリエン受容体拮抗薬、鼻洗浄などの非薬物的治療といったsecond
line治療がなされるべきである。皮下または舌下の免疫療法は、通常の治療で症状を十分にコントロールできないときや患者がアレルギー性喘息の際に考慮されるべきである。防ダニ素材のマットレスや枕カバーの使用、母乳、空気濾過システム、乳児期の離乳食の延期や小児期のペット暴露の延期などは、支持するエビデンスがない。
◎英語題名:Newborn Respiratory Distress
◎翻訳題名:新生児呼吸急迫
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760414
◎一言コメント
呼吸急迫の新生児は一般的に、呼吸数60/min以上の多呼吸を呈する。呻吟や陥没呼吸、鼻翼呼吸、チアノーゼなどを呈することもある。一時的な新生児多呼吸を含めた一般的な原因としては、呼吸窮迫症候群、胎便吸引症候群、肺炎、敗血症、気胸、新生児遷延性肺高血圧症、delayed
transitionがある。先天性心疾患、気道奇形、先天的代謝異常はより少ない。初期評価は詳細な病歴と身体診察である。医師は、バイタルサインをモニターし、SpO2を測定し、血液ガス測定を考慮する。胸部レントゲンは診断に役立つ。血液培養、血算、CRPの測定は敗血症の評価に有用である。呼吸急迫となった新生児のほとんどは、呼吸の補助や非侵襲的な方法で治療が可能である。酸素は、バッグマスク、鼻カヌラ、酸素フード、nasal
CPAPで投与される。さらに重症なケースでは呼吸器による補助が行われる。新生児は、24時間後から退院までパルスオキシメトリーで重度の先天性心疾患を検査されるべきである。新生児科へのコンサルトは、疾患が医師の技量や慣れたレベルを越えた場合、重症新生児で診断が不明確である場合に推奨される。
◎翻訳題名:新生児呼吸急迫
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760414
◎一言コメント
呼吸急迫の新生児は一般的に、呼吸数60/min以上の多呼吸を呈する。呻吟や陥没呼吸、鼻翼呼吸、チアノーゼなどを呈することもある。一時的な新生児多呼吸を含めた一般的な原因としては、呼吸窮迫症候群、胎便吸引症候群、肺炎、敗血症、気胸、新生児遷延性肺高血圧症、delayed
transitionがある。先天性心疾患、気道奇形、先天的代謝異常はより少ない。初期評価は詳細な病歴と身体診察である。医師は、バイタルサインをモニターし、SpO2を測定し、血液ガス測定を考慮する。胸部レントゲンは診断に役立つ。血液培養、血算、CRPの測定は敗血症の評価に有用である。呼吸急迫となった新生児のほとんどは、呼吸の補助や非侵襲的な方法で治療が可能である。酸素は、バッグマスク、鼻カヌラ、酸素フード、nasal
CPAPで投与される。さらに重症なケースでは呼吸器による補助が行われる。新生児は、24時間後から退院までパルスオキシメトリーで重度の先天性心疾患を検査されるべきである。新生児科へのコンサルトは、疾患が医師の技量や慣れたレベルを越えた場合、重症新生児で診断が不明確である場合に推奨される。
◎英語題名:Evaluation of Patients with Leukocytosis
◎翻訳題名:白血球増多症患者の評価
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760415
◎一言コメント
白血球数の上昇には、悪性・良性を含む多くの原因が考えられる。年齢特異的または妊娠に特異的な白血球正常範囲を用いることが重要である。末梢血塗抹を含む全血血算を繰り返すことで、白血球の種類や成熟度、白血球の均一性、中毒性顆粒形成といった有用な情報を得られるかもしれない。白血球分類では、寄生虫感染やアレルギー状態での好酸球増多を示したり、ウイルス性疾患の小児のリンパ球増多が明らかになったりするかもしれない。白血球増多は、特に細菌性の感染症の一般的な徴候であり、医師は他に感染症の徴候や症状を確認する。骨髄の巨大な貯蔵庫と血管辺縁の好中球プールによって、末梢白血球数は特定の刺激後1時間で2倍にもなりうる。急性の白血球増多を引き起こすストレッサーには、外科手術、運動、外傷、精神的ストレス等も含まれる。他の非悪性の原因には、特定の薬物、無脾症、喫煙、肥満、慢性炎症状態などがある。血液学的な悪性疾患を示唆する症状としては、発熱、体重減少、アザ、疲労などがある。悪性疾患を否定できないか、他に疑わしい原因がない場合、血液病専門医や腫瘍専門医への紹介が必要である。
◎翻訳題名:白血球増多症患者の評価
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760415
◎一言コメント
白血球数の上昇には、悪性・良性を含む多くの原因が考えられる。年齢特異的または妊娠に特異的な白血球正常範囲を用いることが重要である。末梢血塗抹を含む全血血算を繰り返すことで、白血球の種類や成熟度、白血球の均一性、中毒性顆粒形成といった有用な情報を得られるかもしれない。白血球分類では、寄生虫感染やアレルギー状態での好酸球増多を示したり、ウイルス性疾患の小児のリンパ球増多が明らかになったりするかもしれない。白血球増多は、特に細菌性の感染症の一般的な徴候であり、医師は他に感染症の徴候や症状を確認する。骨髄の巨大な貯蔵庫と血管辺縁の好中球プールによって、末梢白血球数は特定の刺激後1時間で2倍にもなりうる。急性の白血球増多を引き起こすストレッサーには、外科手術、運動、外傷、精神的ストレス等も含まれる。他の非悪性の原因には、特定の薬物、無脾症、喫煙、肥満、慢性炎症状態などがある。血液学的な悪性疾患を示唆する症状としては、発熱、体重減少、アザ、疲労などがある。悪性疾患を否定できないか、他に疑わしい原因がない場合、血液病専門医や腫瘍専門医への紹介が必要である。
KEEPING UP TO DATE
POEMs
◎英語題名:Some Benefit to Treating Mild Hypertension to Prevent Stroke, CV
Deaths, and Overall Mortality
◎翻訳題名:軽症高血圧の治療は、脳卒中、心血管死、総死亡の予防に、いくらかの利益がある
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760418(No abstract)
◎一言コメント
メタ分析。軽症高血圧の平均5年以上の治療におけるアウトカムを評価。心血管イベント、冠動脈イベント、心不全総数の優位な減少はなし。5年間でのNNTは、脳卒中173(95%CI
108-810)、心血管死95(95%CI 55-1188)、総死亡率99(95%CI
66-273)、心不全は有意差なし、冠動脈イベントは有意差なし。5.6%の患者が副作用のため治療を中止した(NNH36,95%CI
23-75)。信頼区間の幅が大きく、結果の評価には注意が必要。
POEMs
◎英語題名:Some Benefit to Treating Mild Hypertension to Prevent Stroke, CV
Deaths, and Overall Mortality
◎翻訳題名:軽症高血圧の治療は、脳卒中、心血管死、総死亡の予防に、いくらかの利益がある
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760418(No abstract)
◎一言コメント
メタ分析。軽症高血圧の平均5年以上の治療におけるアウトカムを評価。心血管イベント、冠動脈イベント、心不全総数の優位な減少はなし。5年間でのNNTは、脳卒中173(95%CI
108-810)、心血管死95(95%CI 55-1188)、総死亡率99(95%CI
66-273)、心不全は有意差なし、冠動脈イベントは有意差なし。5.6%の患者が副作用のため治療を中止した(NNH36,95%CI
23-75)。信頼区間の幅が大きく、結果の評価には注意が必要。
◎英語題名:Adding Sitagliptin Does Not Reduce or Increase the Risk of
Cardiovascular Outcomes
◎翻訳題名:シタグリプチンの追加は、心血管アウトカムのリスクを増加も減少もさせない。
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760419(No abstract)
◎一言コメント
HbA1c 6.5から8.0の2型糖尿病患者(重症低血糖既往、腎障害患者などは除外)におけるRCT。既存の治療にシタグリプチン50mgを追加。プライマリアウトカムは心血管死、非死亡心筋梗塞または脳卒中、不安定狭心症での入院の複合アウトカムであったが、有意な低下は認めなかった。HbA1c値は、開始4ヶ月後で0.4%低下したが、その後は効果は鈍化した。
Cardiovascular Outcomes
◎翻訳題名:シタグリプチンの追加は、心血管アウトカムのリスクを増加も減少もさせない。
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760419(No abstract)
◎一言コメント
HbA1c 6.5から8.0の2型糖尿病患者(重症低血糖既往、腎障害患者などは除外)におけるRCT。既存の治療にシタグリプチン50mgを追加。プライマリアウトカムは心血管死、非死亡心筋梗塞または脳卒中、不安定狭心症での入院の複合アウトカムであったが、有意な低下は認めなかった。HbA1c値は、開始4ヶ月後で0.4%低下したが、その後は効果は鈍化した。
◎英語題名:An Oral Appliance Does Not Improve Sleep in Patients with Less
Severe Sleep Apnea
◎翻訳題名:オーラルアプライアンス(口腔器具)は、非重症睡眠時無呼吸患者の睡眠を改善しない。
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760420(No abstract)
◎一言コメント
オーラルアプライアンスとは、下顎を前方に出して気道を確保するマウスピースなどの器具。AHI<30の軽症〜中等症患者96名におけるRCT。正規のアライアンスとプラセボのアライアンスとの盲検比較。日中の眠気や、他の夜間良眠の指標を改善させない。しかし、無呼吸スコア、いびき、足のrestlessnessを減少させる。これらの改善は、毎晩患者の下肢の動き(restlessness)や、大いびきから無呼吸に至る不規則な呼吸に耐えてきたベッドパートナーにとって価値があるかもしれない。
Severe Sleep Apnea
◎翻訳題名:オーラルアプライアンス(口腔器具)は、非重症睡眠時無呼吸患者の睡眠を改善しない。
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760420(No abstract)
◎一言コメント
オーラルアプライアンスとは、下顎を前方に出して気道を確保するマウスピースなどの器具。AHI<30の軽症〜中等症患者96名におけるRCT。正規のアライアンスとプラセボのアライアンスとの盲検比較。日中の眠気や、他の夜間良眠の指標を改善させない。しかし、無呼吸スコア、いびき、足のrestlessnessを減少させる。これらの改善は、毎晩患者の下肢の動き(restlessness)や、大いびきから無呼吸に至る不規則な呼吸に耐えてきたベッドパートナーにとって価値があるかもしれない。
◎英語題名:CCTA and Radionuclide Stress Testing Similar for Evaluation of Chest Pain
◎翻訳題名:胸痛患者の評価において、CCTAは、放射線核種のストレステストと同等である。
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760421(No abstract)
◎一言コメント
非盲検のRCT。一次アウトカムは、イメージングから1年以内の血行再建につながらない心臓カテーテルの割合である。2群間に有意差はみられなかった。サブグループ解析では異なった結果となった。CCTAグループで、血行再建を伴わないカテーテル検査が少ない傾向があった(25%vs52%)。2次アウトカムは、入院日数、主要有害心血管イベント、その後の再診(再入院や更なるイメージングを含む)であった。CCTAグループは、放射線暴露が少なく、患者の体験もよいと報告された。
◎翻訳題名:胸痛患者の評価において、CCTAは、放射線核種のストレステストと同等である。
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760421(No abstract)
◎一言コメント
非盲検のRCT。一次アウトカムは、イメージングから1年以内の血行再建につながらない心臓カテーテルの割合である。2群間に有意差はみられなかった。サブグループ解析では異なった結果となった。CCTAグループで、血行再建を伴わないカテーテル検査が少ない傾向があった(25%vs52%)。2次アウトカムは、入院日数、主要有害心血管イベント、その後の再診(再入院や更なるイメージングを含む)であった。CCTAグループは、放射線暴露が少なく、患者の体験もよいと報告された。
Practice Guidelines
◎英語題名:AHA/ACC/ASH Release Guideline on the Treatment of Hypertension and CAD
◎翻訳題名:高血圧とCADの治療ガイドライン
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760422(No abstract)
◎一言コメント
なし
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<海外家庭医療・総合医療雑誌 表題翻訳プロジェクト>
若手部会からの自発的なプロジェクトです。
全ての家庭医・総合診療医に最新の情報を。
◎英語題名:AHA/ACC/ASH Release Guideline on the Treatment of Hypertension and CAD
◎翻訳題名:高血圧とCADの治療ガイドライン
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26760422(No abstract)
◎一言コメント
なし
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<海外家庭医療・総合医療雑誌 表題翻訳プロジェクト>
若手部会からの自発的なプロジェクトです。
全ての家庭医・総合診療医に最新の情報を。
・他人を批判しないで、建設的な意見を言える人
・家庭医療・総合診療が好きな人
この2つが参加条件です。
・家庭医療・総合診療が好きな人
この2つが参加条件です。
参加者17人 H27.7.4現在
飯島(群馬家庭医療学センター)、内堀(名張市立病院)、北本(亀田ファミリークリニック館山)、今藤(根津診療所)、佐々木隆徳(みちのく総合診療医学センター)、佐々木隆史(こうせい駅前診療所)、武田(喜多方市地域・家庭医療センター)、玉井(台東区立台東病院)、成島(津ファミリークリニック)、廣瀬(国保和良診療所)、本郷(みちのく総合診療医学センター)、松口(原三信病院)、吉田(飯塚穎田家庭医療プログラム)、吉本(筑波大学)、渡邉(福知山市民病院)、加藤(三重大学)、黒木(みちのく総合診療医学センター)
飯島(群馬家庭医療学センター)、内堀(名張市立病院)、北本(亀田ファミリークリニック館山)、今藤(根津診療所)、佐々木隆徳(みちのく総合診療医学センター)、佐々木隆史(こうせい駅前診療所)、武田(喜多方市地域・家庭医療センター)、玉井(台東区立台東病院)、成島(津ファミリークリニック)、廣瀬(国保和良診療所)、本郷(みちのく総合診療医学センター)、松口(原三信病院)、吉田(飯塚穎田家庭医療プログラム)、吉本(筑波大学)、渡邉(福知山市民病院)、加藤(三重大学)、黒木(みちのく総合診療医学センター)
2016年7月24日日曜日
July 24, 2016 at 12:44AM
ジェネラリスト80大学行脚プロジェクトスタッフの杉谷です。 7月23日(土)に琉球大学で開催されるセミナーを紹介します!! ぜひご参加ください。 *********************************************************************** 第4回 総合診療のことびんちょ~さびら!「ちょっとお話KSK(聞かせてください)」~問診について学ぼう~ 総合診療勉強会、ついに第4弾です(*^^*) ケーススタディのテーマはずばり「問診」‼︎ 実際に模擬患者さんへの問診を体験して、総合診療に求められる患者さんへの接し方や問診方法を学んでいきましょう☆ 講演では、患者を「総合的に診る」とはどういうことなのか、総合診療のやりがい・苦労話、などなど本音トークを聞かせて頂く予定です! 臨床の勉強が始まっていない低学年生も楽しめる内容です!低学年から高学年まで全学年のみなさんの参加をお待ちしています\(^o^)/ 学生だけではなく、医療関係の先輩方のご参加もお待ちしています! 【日時】2016年7月23日(土) 13時開始 (12時半開場) 【場所】琉球大学医学部医学科 臨床講義棟2階 大講義室 【プログラム】 12:30 開場 13:05~13:55 講演① 『立ち枯れのジェネラリストが語る 努力はこうも徒労におわる? 〜総合診療編〜』 沖縄県立中部病院 総合診療科 本村和久 先生 14:00~15:00 症例①「先生、喉が変です」 15:10~16:00 講演② 『「総合的に」考える臨床医を目指して』 中頭病院 感染症・総合内科 新里敬 先生 16:05~17:05 症例②「先生、お腹がいたいです」 17:05~17:15 質疑応答 17:15~17:30 閉会・写真撮影 18:00~ 懇親会 (@大学周辺) 【主催】琉球大学医学部 「総合診療のことびんちょ〜さびら」 【共催】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト 【お問い合わせ】 参加希望の方は①所属(琉球大学の場合は学部学年)②氏名③懇親会参加の有無をFacebookにて★7/15(金)★までにお返事下さい。 たくさんの皆様の参加をお待ちしております*\(^o^)/*
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2016年6月30日木曜日
【代表 藤谷より重要なお知らせ】 <日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会の今後について>
2004年に若手家庭医部会として、有志の会として始まった若手医師部会は、これまで12年の長きにわたり、多くの活動をし、プライマリ・ケアの発展に寄与してきました。そして、時代の流れと共に、総合診療を取り巻く環境は大きく変化しております。それに合わせ、若手医師部会も体制を変えていく必要があり、2016年6月12日に第7回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会内で開かれました若手医師部会総会にて、若手医師部会は発展的解散をし、日本プライマリ・ケア連合学会の公式組織である専攻医部会と専門医部会若手医師部門に移行することになりました。今後は、家庭医療専攻医は専攻医部会として、その他の若手世代は専門医部会若手医師部門として活動していきます。
学会の公式の組織となることで、社会や若手医師の現状に即した、より効果的な活動をしていきます。
今後も、プライマリ・ケアの発展のため尽力して参りますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。
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