*本会の会員は会則により以下のようになっております。
『この会の会員は次の①、②をともに満たすものとする
① 卒業後 3 年目以上、10 年目以内の医師、もしくは家庭医療後期研修プログラム開始後8 年以内の医師であること。
② 日本プライマリ・ケア連合学会員であること。』

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2015年12月9日水曜日

表題翻訳プロジェクト American family physician 2015年8月1日号 (小林直子)

海外家庭医療雑誌/ 表題翻訳プロジェクト副代表&投稿担当の
廣瀬英生(県北西部地域医療センター国保和良診療所)と申します
マルチポストにて失礼します。
尚、本内容は、プライマリケアに関わる筆者の個人的な見解が含まれており、
詳細に関しては原著に当たることを推奨いたします。

雑誌名:American Family Physician ; 8/1 号 (小林直子)

Article

◎英語題名:Rosacea: Diagnosis and Treatment
◎翻訳題名:酒皶:診断と治療
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26280139
◎一言コメント
 酒皶は原因不明の慢性顔面疾患で、その特徴は顔の中心に一時的または永続的な紅斑、毛細血管拡張、炎症性丘疹および膿胞と結合組織の過形成である。4つのサブタイプと一つの変異体に分類される。(紅斑毛細血管拡張型、丘疹膿胞型、腫瘤様型、眼型、肉芽腫様型)
治療は誘因を避け、刺激の少ない石鹸を使用し、水分補給、日光を避けることである。炎症部位や紅斑の初期治療はメトロニダゾールアゼライン酸の局所塗布である。丘疹膿胞型はテトラサイクリンドキシサイクリンの全身投与、腫瘤様型は主にレーザーか光線療法で治療される。眼型は眼瞼の清潔保持とシクロスポリンや抗生剤の局所・全身投与である。 

◎英語題名:Management of Spontaneous Vaginal Delivery
◎翻訳題名:自然経膣分娩の管理
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26280140
◎一言コメント
 分娩開始期、分娩経過(分娩第1期、分娩第2期、分娩第3期)の各時期について解説されている。分娩開始時~分娩第1期にかけて、破水時の産道感染症(B群溶連菌感染症)の抗菌薬予防投与、正常分娩進行のために歩行や立位が推奨される、帝王切開既往があっても安全性に関する規準を満たし妊婦が希望すれば経腟分娩ができるように支援する。分娩第2期には会陰部を温めて圧迫しいきむ時間を充分に取る。臍帯が絡みついている場合は、結紮して肩が出る前に切断するかsomersault maneuverを使用する。出産後は母親とのスキンシップが重要、外肛門括約筋の損傷に注意し、Ⅱ度以上の会陰裂傷は吸収糸を使用して縫合する。分娩後期の硬膜外麻酔の中断とルーチンの会陰切開は推奨されない

◎英語題名:Common Skin Rashes in Children
◎翻訳題名:よくある小児の皮疹
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26280141
◎一言コメント
子供の発疹は外観だけでは鑑別が困難なので、適切な診断には全体の臨床像が重要である。
発熱を伴うものとして薔薇疹、伝染性紅斑、猩紅熱が、掻痒を伴うものとしてアトピー性皮膚炎、バラ色粃糠疹、伝染性紅斑、伝染性軟属腫、白癬が取り上げられ、それぞれの特徴が解説されている。

Department
Keeping Up to Date
POEMs

◎英語題名:Hand Washing Children’s Dishes Associated with Fewer Allergies
◎翻訳題名:食器の手洗いと子供のアレルギー発症は関連がある
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Hand+Washing+Children%E2%80%99s+Dishes+Associated+with+Fewer+Allergies
◎一言コメント
衛生仮説とは、乳幼児期の衛生環境が個体の免疫系の発達に影響を及ぼして、その個体がアレルギーになりやすいかどうかを決めるという仮説である。乳幼児期に手洗いした食器を使用し、発酵食品や農場から直接購入した食物を摂取すればアレルギー発症のリスクが減る、と報告している。

◎英語題名:Two-Hour Algorithm to Rule in or Rule Out Acute MI
◎翻訳題名:2時間で急性心筋梗塞を確定または除外する方法
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26280145
◎一言コメント
 高感度トロポニンを来院時と2時間後に測定し最高値と2時間値ら心筋梗塞を確定または除外することが可能である。最大トロポニン値が14ng per L ( 0.014 mcg per L)で、2時間後の絶対変化量が4ng per L (0.004 mcg per L)なら心筋梗塞は除外でき、最大トロポニン値が 52 ng per L以上で、2時間後の絶対変化量が 9ng per L以上なら心筋梗塞と確定できる。上記に当てはまらない場合はさらに経過観察が必要である。この方法は感度96%、特異度99%だった。

◎英語題名:Walking Program Effective for Chronic Low Back Pain
◎翻訳題名:ウオーキングは慢性腰痛に効果がある
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26280147
◎一言コメント
慢性あるいは再発性の腰痛を患う成人患者に、週4日1回10分から始め、週5日1回30分を目標とするウオーキングプログラムを行った。結果、通常の理学療法やグループエクササイズをするのと同程度に腰痛が軽減し、身体機能が向上した。ウオーキングプログラムは費用がかからず、患者のアドヒアランスも良好だった。

Practice Guidelines
◎英語題名:Management of ACL Injuries: Clinical Practice Guideline form the AAOS
◎翻訳題名:前十字靭帯損傷の治療:アメリカ整形外科学会ガイドラインより
◎リンクページ:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Management+of+ACL+Injuries%3A+Clinical+Practice+Guideline+form+the+AAOS
◎一言コメント
膝関節のポンとなる感覚と腫脹があれば前十字靭帯損傷が強く疑われる。磁器共鳴画像法(MRI)は前十字靭帯の確定診断に関して感度・特異度共に高い。再建術は受傷5か月以内に行うのが望ましい。術後リハビリテーションは早期介入群(19週)でも非早期介入群(32週)でも結果は同じだった。

【参加メンバー】
飯島研史:群馬家庭医療学センター
内堀善有:阪南市民病院 救急・総合診療科
北本晋一:亀田ファミリークリニック館山
佐々木隆徳:みちのく総合診療医学センター 
佐々木隆史:京都家庭医療学センター 医療生協 こうせい駅前診療所
成島仁人:(特定医療法人暲純会)津ファミリークリニック
廣瀬英生:郡上市地域医療センター 国保和良診療所
本郷舞依:みちのく総合診療医学センター 
松口崇央:飯塚病院 消化器内科
渡邉力也:福知山市民病院
加藤大祐:名古屋大学医学部附属病院総合診療科
黒木仁史:みちのく総合診療医学センター
寺澤佳洋:豊田地域医療センター
大浦誠:南砺市民病院 総合診療科
小林直子:南砺市民病院 総合診療科
吉本尚:筑波大学医学医療系 地域医療教育学/附属病院 総合診療科
武田 仁: 喜多方市 地域・家庭医療センター
玉井杏奈:台東区立台東病院総合診療科
吉田伸:飯塚穎田家庭医療プログラム
今藤誠俊:医療福祉生協連 家庭医療学レジデンシー・東京 根津診療所

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