海外家庭医療雑誌/ 表題翻訳プロジェクト副代表&投稿担当の
廣瀬英生(県北西部地域医療センター国保和良診療所)と申します。
マルチポストにて失礼します。
尚、本内容は、プライマリケアに関わる筆者の個人的な見解が含まれており、
詳細に関しては原著に当たることを推奨いたします。
雑誌名:Annals of Family Medicine 2015年5月号
◎英語題名:More Comprehensive Care Among Family Physicians is Associated with Lower Costs and Fewer Hospitalizations
◎翻訳題名:家庭医による包括的な診療により、医療費削減や入院
数減少する可能性がある。
◎リンクページ:
http://www.annfammed.org/content/13/3/206.abstract◎一言コメント 家庭医がに介入することにより、メディケイド受給者による金額が
下がり、入院率が低下する傾向がある。
◎英語題名:Impact of UK Primary Care Policy Reforms on Short-Stay Unplanned Hospital Admissions for Children With Primary Care–Sensitive Conditions
◎翻訳題名:子供の感染症や慢性疾患による一般外来から短期間の
緊急入院に関する、イギリスプライマリケア政策の改革の影響
◎リンクページ:
http://www.annfammed.org/content/13/3/214.full◎一言コメント 2004年から行われたプライマリケアに関する改革は、成人の生
活習慣病に関するものが多く、小児のものは少なかった。ゆえに、
小児感染症・慢性疾患関連のプライマリ外来からの短期間入院が増
え続けている。
◎英語題名:Communication Practices and Antibiotic Use for Acute Respiratory Tract Infections in Children
◎翻訳題名:コミュニケーション技法と小児上気道炎に対しての抗
生剤使用の関係
◎リンクページ:
http://www.annfammed.org/content/13/3/221.full◎一言コメント 上気道炎をかかえる親に対して上気道炎に対する対処方法及び抗生
剤は不要であることを説明すると、より抗生剤の処方が減る
◎英語題名:Repeated Depression Screening During the First Postpartum Year
◎翻訳題名:初回分娩の1年間、産後鬱のスクリーニングを行うこ
と
◎リンクページ:
http://www.annfammed.org/content/13/3/228.full◎一言コメント うつのスクリーニング法PHQ-9を使用し、産後の4-12週だ
けでなく、6か月後、12カ月後も調べた。4-12週の検査で軽
度だった人のうち10%が6か月後に中等度のうつと判定。6%が
一年後に中等度のうつと判定された。
◎英語題名:Working Under a Clinic-Level Quality Incentive: Primary Care Clinicians’ Perceptions
◎翻訳題名:グループ診療に対して、(個々の医師ではなく)診療
所全体のパフォーマンスを評価する利点は何か?
◎リンクページ:
http://www.annfammed.org/content/13/3/235.full◎一言コメント 診療所で働く医師に、面談やインターネットで質問を行った。診療
所レベルで評価することは、組織の質の改善、見捨てられる患者が
少ないという利点があった。一方で、優秀な同僚の足を引っ張る傾
向があるということが挙げれられた
◎英語題名:Diagnostic Invasiveness and Psychosocial Consequences of False-Positive Mammography
◎翻訳題名:マンモグラフィー擬陽性者に対する、侵襲的診断と心
理社会的影響
◎リンクページ:
http://www.annfammed.org/content/13/3/242.full◎一言コメント 3年間、マンモグラフィーで陽性だった女性を追跡。侵襲的な方
法でフォローした人、画像のみでフォローした人、両群に心理社会
的な影響の差はなかった。
◎英語題名:Health IT–Enabled Care Coordination: A National Survey of Patient-Centered Medical Home Clinicians
◎翻訳題名:コーディネート対応health ITについてPatient-Centered Medical Home (PCMH)の医師に対する調査
【参加メンバー】
飯島研史:群馬家庭医療学センター
内堀善有:阪南市民病院 救急・総合診療科
北本晋一:亀田ファミリークリニック館山
佐々木隆徳:みちのく総合診療医学センター
佐々木隆史:京都家庭医療学センター 医療生協 こうせい駅前診療所
成島仁人:(特定医療法人暲純会)津ファミリークリニック
廣瀬英生:郡上市地域医療センター 国保和良診療所
本郷舞依:みちのく総合診療医学センター
松口崇央:飯塚病院 消化器内科
渡邉力也:福知山市民病院
加藤大祐:名古屋大学医学部附属病院総合診療科
黒木仁史:みちのく総合診療医学センター
寺澤佳洋:豊田地域医療センター
大浦誠:南砺市民病院 総合診療科
小林直子:南砺市民病院 総合診療科
吉本尚:筑波大学医学医療系 地域医療教育学/附属病院 総合診療科
武田 仁: 喜多方市 地域・家庭医療センター
玉井杏奈:台東区立台東病院総合診療科
吉田伸:飯塚穎田家庭医療プログラム
今藤誠俊:医療福祉生協連 家庭医療学レジデンシー・東京 根津診療所